無限/夢幻の箱庭

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令和元年に演奏した曲1 セザール・フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 その1 出会い

セザール・フランク(1822〜1890)はベルギー出身でフランスで活躍した作曲家で……
と書いたところで、クラシック音楽に親しんでいる人には既知のことであり、知らない人にとってはGoogleで検索すればわかることである。もし知らない人がいれば調べて欲しい。

誰でもわかるし調べればいい物事よりは、むしろ、自分にしかできない体験・経験を書いていきたいのだ。

なにはともあれ、先ずは曲を聞いて欲しい。曲を聞いて感じること、そのことこそが価値のあることだから、時間を割いて聞いて欲しい。7分もしない時間だ、食事をしながらでもいい。以下は発表会で取り上げた第4楽章をアメリカのヴァイオリニスト ジョシュア・ベルによる演奏を収録したものである。


Joshua Bell and Jeremy Denk Play Franck -- Sonata in A major for Violin and Piano, 4th Movement

さて、この曲を弾きたいと思ったのは2年前の10月であった。わたしは大学ではクラシック音楽研究会に入っているのだが、気が向いて久々に楽器を弾きたくなり、部室にヴァイオリンを持っていった。その数日前にクラ研所属で同じ研究室の後輩が仙台クラシックフェスティバルでこの曲を聞いたのだという。たまたまヴァイオリンを弾いているところに出くわした彼女はこの曲を弾いて欲しいとリクエストしたのである。

ヴァイオリニストがよく取り上げるらしいので楽譜を所持していて樫本大進とエリック・ル・サージュのリサイタルで聞いたことはあるのだが、さほど印象に残らなかったしその後もろくに聞いたこともなければ譜面も読まず棚を埋めるものの一部であった。

この機会に聞いてもいいか。これは、自分の音色を活かせる曲なのではないか?

弾くか!

まだ練習していなくて初見に近く、弾けてない箇所もたくさんあった、が後輩ちゃんに弾いて聞かせた。そうしたところ、いい反応をもらえたのである。

「これ、演奏会で聞いた音です!」

わたしは自分の音が好きで続けていて、そして音色を褒められるのが好きだ。気を良くしてしまったわたしはこのソナタを練習することにしたのである。

 

その2に続く。