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【レッスン振り返り】エチュードでも曲は曲、装飾音で拍を疎かにしない、他

弦が伸びていてもう交換時期なのか、いつも以上に狂っている弦のチューニングから今日のレッスンは始まった。

クロイツェル教本第33曲その中盤の音程把握ができないでいた。1/27と日付を書いた鉤括弧以内が今日の範囲だったのだが、曲として旋律副旋律になるように調和が取れていないという。

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その解決のために、まずは単音で弾いて、技法的要素以外に持つエチュードの音楽的要素を把握するという提案を受けた。

そう、エチュードだって曲なのだ。

早めにエチュードを切り上げてモーツァルトへ。

冒頭の1拍目で音程が取れていないという大惨事。ソとシの6度音程でソを高めに取っていたのでもっとシに寄せて取るように注意を受けた。

また、装飾音、特にトリルを多く詰めすぎて3拍目を圧迫していた。3拍目を正確に取るためにそこから逆算してトリルや後打音を無理なく入れるという解決法を提案された。拍は大正義、そう心得よ。

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トリルを詰めすぎた

他の重大な失敗は、1拍内で16分音符にして1:3の比率になる箇所で4等分にならないことだった。例を挙げれば、

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3拍目につけた矢印と

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16分休符で欠けている1拍目

である。意識して弾き直したらできるようになったので、解決法を特に提案されはしなかった。しかし、自分で解決法を作るとすれば、スラーをとって弾くことで4等分になるように音を把握する。16分休符は、提示した例で言えば、直後にあるシャープの付いたレで埋めて弾く。確認ができたら次は楽譜通りに弾いてみよう、というわけだ。

 

今日も示唆に富むレッスンであった。